小学生の読解力をあげよう@家庭でできる5つの方法

家庭でできる学習法

先日、我が家の息子のために算数のドリルを購入しました。内容は小学2年生の総復習で、全てが文章問題というものです。

やらせてみたところ、思っていたよりも理解ができていない様子。計算力は少しずつ上がってきているのに、文章問題になると躓きポイントが見えてきたのです。

どうやら文章を正しく読んで理解することが苦手な様子。今まで算数が苦手だったこともあり、あまり国語には力を入れていませんでしたが、見ていると読解力が足りていないことに気が付きました。このままでは国語だけではなく、他の教科にも影響が出てきます。

そこで今回は、小学生の読解力を上げるために家庭でできる5つの方法を紹介します。文章問題や国語が苦手なお子さんの参考にしてみてください。

どの教科にも必要な読解力

勉強する3人の子供

読解力とは、その文章で何を言いたいのかを読み取る力のことです。そのため、「読解力が低い」=「国語が苦手」と言うイメージがあるかもしれませんが、実は国語だけが影響するわけではありません。

算数でも社会でも理科でも文章は必ず出てきます。読解力がないと、何を問われているのか、どのように考えたらよいかが分かりません。さらにテストでは本文の内容を正しく理解することも大事ですが、同時に出題者の意図を読解する力も必要になります。

そのため、高学年になるほど文章も複雑になり読解力が低いと、低学年以上にテストで点数が取れなくなるのです。

読解力を上げるために家庭でできる5つの方法

本を読む子

読解力は学校の授業だけで補うことは難しく、やはり家での学習や習慣も大切になります。そこで、読解力を上げるために家庭でできる5つの方法を確認してみてください。

1.音読をする

読解力を上げるためには、まずきちんと本の内容が頭に入っているかどうかが重要となります。ただ本を読んだだけでは内容が頭に入りません。そこで、おすすめなのが声に出して文章を読む音読です。

音読をすることで、ちゃんと文章を読めているのか、読み飛ばしがないか、どんな単語や文章で躓いているのかなどが分かります。子どもがうまく音読できていないときは、親と一緒に声に出して読んでみましょう。

2.分からない単語は意味を調べる

文章の中に出てくる分からない単語はそのままにせず、すぐに辞書を使って調べます。単語の意味が分からないと文章のイメージがつかめません。

さらに、知らない言葉を調べていくうちに語彙力も増えていきます。また文章中のキーワードとなる部分に線を引いたり、〇で囲む練習も効果的です。文章のキーとなる部分に着目することで、内容が理解しやすくなります。

3.文章を要約する練習

鉛筆を持つ子供

音読が終わったら、正しく読み取れているかどうかを要約して確認してみましょう。本文が長い場合は、段落ごとでもかまいません。主語と述語を意識して、文章の中で一番大切な部分に線を引きます。

慣れるまで文字数を気にせず要約をしてみてください。文章がきちんと読めるようになったら、「〇字要約」をしてみましょう。例えば一つの段落を20字でまとめるなど字数を決めるのです。要約をすることで、筆者が何を言いたいのかが分かるようになります。

4.親子の会話を意識する

読解力をつけるためには普段の親子の会話も重要です。そこで、3つのポイントを押さえておいてください。

親子の会話で意識する3つのポイント

1.子どもの疑問にきちんと答える
2.子どもに質問する
3.ながら聞きをしない

まずは、子どもの疑問にきちんと答えることです。質問に「知らない」「分からない」と答えてしまうとそこで会話が終わってしまい、子どもの好奇心も育ちません。分かる範囲で答え、分からない場合は一緒に調べてみてください。

「家事をしながら」「携帯を触りながら」ではなく、きちんと子どもと向き合って話すようにしましょう。また、子どもに質問するのも良い方法です。「今日は学校で何が楽しかった」と質問するとします。質問に対して子どもが色々と説明してくれるはずです。

答えを単語で返して来たら、「なんで〇〇が楽しかったの?」と突っ込んで質問をしてみてください。今日あったことを要約して伝える練習になるのです。

5.読み聞かせをするのも効果的

読み聞かせをする

本の読み聞かせと聞くと、小さい子どものイメージする人もいるかもしれません。しかし、小学生以上でも読み聞かせはおすすめです。小学生の中には本を読むことが嫌いな子も少なくはありません。

読書をするよりもゲームの方が楽しい、字を読むことが苦手、難しい単語が出てきて理解ができない…。理由はいろいろあるでしょう。そんな時は親が読み聞かせをして、読み終わった後に「どこの場面が面白かった?」「どんな人が出てきた?」などと本の内容を振り返ってみてください。

読む本は幼児期の絵本ではなく、小学生向けの本を選ぶと子どもの興味を引き出せます。

まとめ

読解力は国語だけでなく、全ての教科の基本となる部分です。テストでもきちんと文章や問題を読めなくては、何を問われているのか分からずに答えが書けません。

さらに小学校だけでなく、中学や高校と進むにつれて、数学・英語・理科・社会の問題はどんどん複雑になり、全ての科目に読解力は求められます。そのため、算数や理科は計算ができればよい、社会は教科書を暗記すればよいと言うわけにはいかなくなるのです。

我が家の息子たちも最近、家庭学習に音読を取り入れています。5年生の長男はタブレット型通信教育の『スマイルゼミ』を使って音読を録音して活用。
【参考】スマイルゼミのコース選び@普通コースと発展コースを比較

2年生の次男は「おはなしドリル」を使って、親と一緒に読む練習をしてから問題を解く学習を始めました。まだまだ読解力を上げるための学習は必要ですが、少しずつ文章問題が理解できるようになれば良いなと思っています。

子どもの読解力が低いなと感じたら、自宅でできる学習方法がたくさんあるので、ぜひ家庭でもお子さんと一緒に実践してみてくださいね。