小学生の漢字の覚え方@コツをつかんで覚えよう

漢字学習

小学1年生の2学期から習い始める漢字。小学1年生から6年生までで習う漢字の数は全部1026字です。こうしてみると、かなり多いと感じるのではないでしょうか。

1年生では約80字の漢字を学習しますが、6年生では約180字と100字も多くなるのです。初めは簡単なものから習うものの、やはり学年が上がるにつれて画数も多くなり、さらには音読み・訓読み、部首なども覚えなくてはならいため、「漢字が覚えられない」「苦手」と感じる子も少なくはありません。

さらに1年生では丁寧に教えてくれていた漢字も、学年が上がると読み方と書き方だけで「後は家で宿題をして覚えましょう。」となるはずです。宿題で意識して覚えなければ漢字テストでもいい点は取れません。

そこで今回は漢字を覚えるコツを紹介します。漢字が苦手なお子さんにぜひ実践してみてください。

漢字の定着には3ステップで

漢字の勉強法

毎日出る漢字の宿題はきちんとやっているのに漢字テストは全然ダメ…。なんてことがありませんか。実は何かを覚えるときは、最低でも3回は繰り返さなければ覚えられないと言われているのです。

1回漢字を練習しても次の日には忘れてしまいます。2回練習すれば数日は覚えているかもしれませんが、少しずつ漢字が薄れてきます。3回練習してようやく記憶が定着するのです。

しかし学校では「授業で漢字を習う」→「宿題で書き取りをする」の2回のみで、漢字が定着していない可能性があります。そこで、おすすめなのが漢字を少しだけ先取りする方法です。

■漢字を覚える3ステップ

  • 1.漢字を先取りで練習する
  • 2.授業で新しい漢字を習って練習
  • 3.宿題で漢字の書き取り

我が家では漢字のみ少しだけ先取りをさせています。と言うのも、漢字検定を受けるためにはどうしても学校通りに進めると間に合わなくなるからです。

本格的なテスト対策は試験1か月前ですが、それまでに今の学年の漢字だけは覚えなければなりません。先取り、授業で習う、宿題の3回、さらに覚えていなければ練習を繰り返し定着するようにしています。

小学生の漢字を覚える7つの方法

勉強を教え合う小学生

漢字はほぼ覚えるだけの作業ですが、1回の練習ではなかなか定着しません。とは言え、中には何度練習してもなかなか漢字が覚えられない子もいます。そこで、漢字を練習してもなかなか覚えられないときは次のことを試してみてください。

1.読書をしながら漢字を意識する

漢字は書けるだけでなく読みも覚えなくてはなりません。さらに読みには音読み、訓読みがあり熟語によっても読み方は異なります。ドリルで読みの練習をしても、実際に文章になると漢字が分からず「読めない」なんてことも…。

そこで、読書をしながら漢字を読む練習をしてみましょう。単体で覚えるより、文章の中にある漢字に触れるほうが読み方も覚えやすくなります。

読書が苦手な場合は漫画でもOK。漫画だとルビが打たれているので、習っていない漢字でも「こう読むのか」と理解ができます。

2.漢字は熟語や文章で練習する

漢字を練習するとき、1文字だけを何回も書いても覚えられません。最終的には流れ作業になってしまい、たくさん書いて全く頭に入っていない状態のはず。

漢字の練習をするときは熟語や文章で練習してください。ただし熟語も同じものを何個も書くのではなく、1つの漢字に違う熟語を書くようにします。例えば「女」なら「女子」「男女」「女性」などです。さらに、覚えたい漢字を使って短い文章を作ってみましょう。

3.一度にたくさん覚えようとしない

漢字を勉強する子供

漢字は一度にたくさん覚えようと思ってもうまくはいきません。漢字が得意な子でも一気に10個も覚えようとしてもいくつかは忘れてしまうものです。漢字が苦手な子だとなおさらです。そこで、漢字は一度にたくさん覚えようとせずに、2・3個ずつ覚えてみてください。

4.覚えたらミニテストで確認

漢字を2・3個覚えたら、ミニテストで確認しましょう。漢字の練習をしたらミニテストをする。書けなかったらもう一度練習する。

子どもがどの漢字で躓いているのかを確認することもできます。1回に10問以上のテストだと子どもも嫌がりますが、2、3問のテストだとすぐに終わるのでおすすめです。

5.目標を持つとやる気もUP

目標を持たせて漢字練習をさせると、やる気もUPします。我が家の次男はあまり勉強が好きではありませんが、漢字検定を受ける目標ができてからは苦手な漢字も頑張って練習をするようになりました。

我が家の漢字検定勉強法@スマイルゼミの漢検対策の口コミ・感想

大きな目標でなくても、次の漢字テストで100点を取る、1週間で20個漢字を覚えるなどでもOKです。

6.書き順を正しく覚えるならアプリがおすすめ

漢字には書き順があります。書き順を無視して書くと、バランスが悪くなってしまいます。そこで、覚えるときは書き順も意識しておくことが大切です。

そんな時は、漢字アプリを使って練習をしてみてください。アプリだと書き順が丁寧に表示され、書き順が違うと指摘してもらえます。漢字の練習なら『小学生手書き漢字ドリル』や『漢字検定公式アプリ』などがおすすめです。

7.漢字を分解して覚えるのも方法

漢字がなかなか覚えられないときは、漢字を分解して覚える方法があります。「加」なら「カと口」、「努」なら「女」「又」「力」など。さらに語呂合わせで覚えるのもほうほうです。

例えば「春」なら「三人で日に当たる春」、「男」なら「田んぼで力もちの男」など、親子で語呂合わせを作ってみるのも楽しく漢字を覚えることができるはずです。

まとめ

ノートを開いた手

漢字を覚えるために一生懸命ノートに書き写す学習をする子も多くいます。親も「何度も書いて覚えよう」と言っているかもしれませんが、漢字単体をノートにたくさん書いて練習しても子どもは楽しくないばかりか、漢字の書き取りが流れ作業になってしまうため効果が得られません。

そのためできるだけ楽しく漢字を覚える工夫をしましょう。そして、少し先取りをして漢字を練習する、学校で漢字を習う、宿題で定着させるの3ステップを試してみてください。

初めは覚えられなかった漢字も、3回練習することで忘れにくくなるのです。後は、子どもが「漢字は面白い」と思える教材や覚え方で学習を続けてみてくださいね。