タブレット学習に潜むデメリット@実際に使ってわかった良くないこと

タブレット学習

最近人気のタブレット学習。手軽にできると、タブレット型の通信教育を受講する人も増えてきました。実は、我が家の息子たち(小学6年生と3年生)もタブレット型の通信教育を受講しています。

繰り返し学習ができる、子ども一人でも勉強ができるなどメリットもあり、息子たちも楽しく学習を続けています。しかし、メリットばかりではありません。受講前にある程度のデメリットはあることは分かっていたものの、実際に使ってみて気が付いたこともありました。

そこで今回はタブレット学習に潜むデメリット、実際に使って分かった良くない点を紹介します。

実際に使って分かったタブレット学習のデメリット7つ

タブレットを見る少年

我が家では現在小学6年生の長男が『スマイルゼミ』、小学3年生の次男が『チャレンジタッチ』を受講中です。それぞれ違うタブレット学習をしていますが、使っていると色々とデメリットも見えてくるようになりました。

小学6年の息子が受講してるスマイルゼミの感想

小学3年の息子が受講してるチャレンジタッチの感想

1.学習以外のゲームで遊んでしまう

我が家の息子たちは専用タブレットを使用していて、どちらも学習後のお楽しみとしてゲームアプリが使えるようになっています。初めは10分程度だったゲームも、今では学習時間以上にゲームや動画で遊んでしまうこともしばしば…。

気が付けば声をかけるようにしていますが、親がいないときにタブレットを使ってゲームだけをしていることもあり、学習タブレットがゲーム機になっているのは大きなデメリットです。

ちなみに『スマイルゼミ』ではゲームで遊べる時間やタブレット使用時間を設定することができますが、『チャレンジタッチ』は残念ながら設定はできません。

2.答えを覚えてしまっている

タブレット学習は親が丸付けをする必要がありません。自動で答えを判断して、間違ったらその場で正しい答えと問題の解説が表示されるものがほとんどです。

一通りの学習が終わったら、間違った問題だけを解きなおします。しかし、紙の教材とは違って先に答えを見ているため覚えてしまっているのです。

息子も間違った問題の答えを覚えてしまうため、解きなおしたときは考えずに答えだけ書いていることがあります。これではいくら学習しても、苦手な問題は苦手なままです。そのため、全てを子どもに任せて学習させるのではなく、親も定期的にタブレット学習を見てあげる必要があります。

3.考えを問われる問題には向いていない

以前と比べるとタブレット学習の性能も上がってきています。そのため、自分で書いた文字を正確に読み取ってくれ、いろいろな問題を解くことができるのです。

とは言え、長い文章を自分で書いて答える問題はほとんどありません。例えば、「自分の意見を書きなさい」や作文などです。

漢字の書き取りや、単語、計算などは書き込めても、文章を記入するときはいくつかの選択肢から選ぶ必要があります。国語などの思考力を高めたいのであれば、タブレット以外に紙ベースの教材も活用させてみてください。

4.タブレットによっても使いやすさが異なる

タブレットを見る子供

タブレット学習で使用するタブレットは、性能や使いやすさも異なります。書きやすさやメモ帳機能、タッチペンの感度などです。『チャレンジタッチ』と『スマイルゼミ』でもタブレットの使いやすさは異なります。

2つを比較すると断然『スマイルゼミ』の方がメモ帳を使える点と、文字はスラスラ書ける点では上のように感じました。『チャレンジタッチ』も数字や漢字を書く分には問題はありませんが、メモ帳を出すことができません。

さらに、画面に手が触れると線がびよーんと書かれてしまうため注意が必要です。

5.一人で学習できるがつまずきが見えにくい

タブレット学習は、親が一緒に学習しなくても一人で進められるメリットがあります。中には子どもの学習状況を、スマホに知らせてくれるサービスを提供している通信教育もあります。

しかし学習記録が見られるものの、どの問題で間違えたのかを後から見て分かりにくい点があるのです。紙のドリルであれば、後から学習したページを見ただけでどんな問題でつまずいているのかが分かります。

タブレットの場合は、隣で親が学習を見ていないとどんな問題でつまずいているのかが分かりにくい点があるのです。

6.電波状況が悪いと学習が途切れる

自宅でタブレットを使う場合、Wi-Fi環境が必要になります。もちろん、Wi-Fi環境がなければ学習することができませんし、電波が届かない場所でも同じです。

また我が家でもよくあるのですが電子レンジを使うと電波状況が悪くなるため、学習途中で止まってしまうことがあります。せっかく途中まで学習していたのに、電波が切れて学習ができなくなると子どもたちもやる気が一気にダウンしてしまうのです。

7.字が汚くても変換される

現在のタブレット学習はかなり高性能です。どんなに汚い字でも変換されてしまいます。

何度字を書いても認識されないのも子どものやる気が下がってしまいますが、どんな字でもきちんと変換されてしまうと、ノートやテストでもササッと字を書いてミスをするのではないかと感じるほどです。

デメリットはあるがメリットも大きいタブレット学習

タブレット端末で学習する親子

我が家ではタブレット型通信教育の『スマイルゼミ』と『チャレンジタッチ』をそれぞれ受講しています。受講する前からタブレット学習のメリット、デメリットを含めて決めたわけですが、「受講して失敗だった」とは感じていません。

成績は少しずつ伸びていますし、家庭で自主学習する習慣も身に付いたので、受講して良かったです。

もちろん受講前には気が付かなかったデメリットはあったものの、上手に使えばよい教材になります。そこで、タブレット学習のデメリットを解消する方法として以下の点に気を付けてみてください。

■タブレット学習の活用

  • タブレット学習を子どもだけに任せない
  • 使いすぎないように親が制限をかけておく
  • タブレットで学習して紙で最終確認

タブレット学習であっても全ての学習、管理を子どもに任せるのではなく、親も子供の学習に関わることが必要です。もし毎回学習に付き合うことができない場合は、単元の学習が終わるごとに一緒に確認をして理解しているか見てあげてください。

まとめ

タブレット端末

タブレット学習は繰り返し学習ができる大きなメリットがありますが、その反面デメリットも存在します。中でも学習以外のお楽しみ要素も多く、親が管理しないとダラダラと使い続けてしまうのです。

最近、我が家でも学習以上にタブレットでゲームをする時間が増えてきたのが悩みの種で、その度に約束を子どもと確認するものの、時間制限を付けることができないタブレットではすぐに子どもも約束を忘れてしまいます。

ゲームに関しては言い続けるしかないのかもしれません。とは言え、息子たちは楽しく学習が続けられているのは大きなメリットです。タブレット学習をする前に、メリットだけでなくデメリットも考えて教材選びをしてみてください。

なお『スマイルゼミ』『チャレンジタッチ』を始めとする、各種通信教育の特徴は次の記事で解説しています。そちらが通信教育選びの参考になれば幸いです。

小学生の通信教育はどれを選べばよい?難易度で比較してみよう