子どもが小学生になり、毎日の送り迎えから解放されたと喜んでいるお母さんも多いのではないでしょうか。実は私もそうでした。次男が小学校に入学したときは、「ようやく幼稚園の送り迎えが無くなる」とうれしくなったものです。
しかしその反面、毎日の宿題に悩まされるようになりました。入学してしばらくは楽しく宿題をしていたものの、少しずつ増える宿題に次男は「宿題嫌い!」「なんで宿題あるの?」と毎日宿題を終わらすのが大変な状態に…。
私もクタクタです。そこで今回は、小学生が宿題をしたがらない原因とその対策方法を解説します。
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小学生が宿題を嫌がる理由
我が家には5年生と2年生の男の子がいますが、宿題に悩んでいるのは2年生の息子です。見ていると、宿題を嫌がる理由があることに気が付きました。
学習を理解していない
次男は算数が大の苦手です。1年生では繰り上がり、繰り下がりでつまずき、2年生では量の単位と時計でつまずきました。そのため、算数の宿題が出ても解らずイライラして泣いて怒る…、の繰り返し。
問題が分からないから宿題をやりたくないとなるのです。その反面、得意な単元の宿題はスムーズにこなすことができていました。
間違いたくない気持ちが強い
現在2年生の息子は、毎日算数と漢字の宿題が出ます。算数よりは漢字の宿題の方がスムーズにこなすのですが、お直しが大嫌い。「きれいに書きたい」という思いが強く、少しでも字が思うように書けないと何度も書き直します。
何度やっても思うように書けないとイライラして「もう宿題が嫌だ」となるようです。国語だけでなく算数でも同じで、分からなくても「間違いはダメだ」と思うのか「これで合ってる?」と聞いてきます。
疲れていて宿題どころじゃない
子どもが疲れて帰ってきたときの宿題は親も大変です。疲れたから宿題はやりたくない→でも宿題は明日に出さなければならない→思い通りに終わらない→イライラ。こんな時は何を言ってもグズグズ。
さらに、宿題を始めても集中力も途切れがちになりなかなか終わりません。終わらない宿題に子どもも「やりたくない!」となるのです。
宿題をスムーズに終わらせるための対策方法
できれば親子ともにストレスなく宿題をスムーズに終わらせたいと思うものですよね。そこで、宿題をスムーズに終わらせるために我が家でやっている方法を少しご紹介いたします。
宿題の時間を子どもに決めさせる
「宿題は帰ったらすぐにやる」と思っている方も多いのではないでしょうか。私もそのうちの一人でした。そのため我が家では、「帰ってきたら遊びに行くまでに宿題をする」という約束をしていました。
しかし、友達と遊ぶ約束をしてくると宿題よりも遊びに行きたい気持ちが大きくなり、宿題をしていても「早く終わらせないと間に合わない」という焦りからイライラしがちになったのです。
そこで学校から帰ったら、「宿題をやりなさい」ではなく「何時から宿題するの?」と聞くようにしました。親に言われたからやるではなく、自分で決めた時間から始める方がスムーズに取り掛かることができます。
親子で一緒に考える
分からない宿題は親子で一緒に考えます。学習が理解できていないと宿題も進みません。宿題が進まないと子どもも親もイライラになります。一緒に宿題をすることでスムーズに終わることもあるのです。
とは言え、親が子どもの宿題を見ると「どうして解らないの」と怒ってしまうこともあるかもしれません。そんな時は先生にお願いするのも方法です。
我が家では親が間違いを指摘するよりも先生が指摘する方がスムーズにお直しをするため、あえて間違いのまま宿題を提出させることがあります。
間違っても良いことを伝える
我が家の次男のように、間違いを指摘されることを嫌がる子もいるはず。次男曰く「間違ったら怒られるから」と言いますが、先生は宿題を間違っても怒ることはありません。
さらに、息子の小学校では宿題をしていかなくても怒られません。ただし、宿題を忘れた時は休み時間を使って宿題をしなければいけないようです。
そこで、宿題は間違っても先生には怒られないこと、苦手な部分を間違えることは先生も気が付いてくれるから、全問正解でなくても良いということを伝えています。
親も肩の力を抜いて見守る
宿題は子どもに出されたものですが、きちんとやらせるのは親の責任と感じる人も多いのではないでしょうか。特に1年生は学習の基本になるため、「ここできっちりしなければ」と考えがちです。実は私も子どもが1年生のときはそう思っていました。ノートの使い方、鉛筆の持ち方、書き方…。
きちんとやらなければこれから先がだらけてしまうと気合も入っていたのです。そのため、鉛筆の持ち方を修正したり、字が汚いと書き直させたりとかなり厳しく宿題を見ていたように思います。中でも鉛筆の持ち方は特に気になり、できるだけ正しく持つように注意をしていました。さらに、簡単な宿題がなかなか進まずに泣いて怒る息子にイライラする日々。
ある日、友達のお母さんに相談すると「うちの子も鉛筆を変わった持ち方をしているけれども、鉛筆の持ち方は無理やり直していない。私なんて小学生の頃におしゃれな文字を書きたいから、あえて違う持ち方をしていた。
書ければいいかなって思うし。」と言ったのです。その言葉に「確かにそうかも」となんだか肩の力がスッと抜けた気分になりました。それ以来、子どもの宿題も完璧を目指さなくても見守ってみようと思うようになれたのです。今では「宿題でイライラして怒るくらいなら、先生に言って学校でやっておいで」と言うこともあります。
我が家では宿題を無理やりやらせても効果がないということで、最終的には子どもに任せるようにしました。とは言え、全てを先生に任せるのは負担も大きくなるので、宿題の間違いは学校で指摘してもらうが自主勉強はきちんと家で丸をつけて、お直しをさせるようにしています。
まとめ
無理やり親が宿題をやらせても、子どもは「宿題をやらされた」「親が怒るから仕方なくやった」にしかなりません。無理にやらせるのではなく、子どもが自らやろうと思えるように配慮するようにしてみてください。
時にはどうしても宿題をしたくないというときもあるはずです。そんな時は、「先生に怒られるよ」と言うのではなく「じゃあ、理由を先生に話して明日学校でやっておいで」と伝えてみてください。子ども自身に宿題の管理をさせることで、スムーズに取り掛かれることもあるはずです。