ゲームは悪影響ばかりではない@小学生の学習意欲アップにつながる効果あり

小学生に人気があるゲーム。今ではほとんどの子どもが何かしらのゲーム機を持っているものです。しかし、親からするとあまり長い時間使ってほしくないと考えますよね。「目が悪くなる」「勉強に影響がある」「生活が乱れる」など、どうしても悪いことばかりを想像してしまうものです。

しかし、「ゲームはダメ!」と頭ごなしに禁止しても、子どもは納得がいかないはず。実は、私もゲームにはあまり良いイメージがありませんでした。

ですが、ルールや使い方によっては子どもの学習意欲をUPさせることもあるということに気が付いたのです。そこで今回は、ゲームを上手に使って小学生の学習意欲をUPさせる方法をご紹介いたします。

ゲームと勉強の関係性

子どもにとってゲームはとても楽しい遊びです。我が家の息子たちもゲームをするときは、とても楽しそうに攻略本片手に遊んでいます。親としてはあまり長時間ゲームで遊ぶのは「勉強時間が減る」「目が悪くなる」「ゲームから悪い影響を受ける」と思うため、できれば違う遊びをして欲しいと思うものです。

さらに、自分たちも親に「ゲームばっかりしていたら成績が落ちる」と言われた経験がある人もいるのではないでしょうか。なんとなく昔から親に言われていたから、「ゲームをする=成績が落ちる」というイメージが固まってしまっているような気もします。

しかし実際は「ゲームをしたらから成績が下がる」というわけではないようです。

2017年に朝日小学生新聞が実施したゲームと学力の関係性のアンケートでは、ゲームをやってもやらなくても成績が大きく変わりませんでした。他にも調べてみると「1日1時間程度のゲームであれば成績に影響はない」とも言われています。
【参照】朝日小学生新聞

今の小学生はゲームをダラダラとやるのではなく、ルールを決めて楽しんでいる子が9割ほど。きちんとルールを決めて、勉強とゲームを両立していることが分かりました。

もちろん「ゲームが成績に影響しないなら」と、何時間も好きなだけゲームをするのはNGです。生活習慣が乱れて学習に影響が出ることを忘れないでください。

ゲームのルールを決めて学習意欲をUP

我が家でゲームを解禁にするとき、せっかくなのだからゲームを学習意欲に繋げてみてはどうだろうか?と考えたのです。そこで、我が家では以下のようなルールを決めました。

■我が家で取り入れているゲームのルール

  • ゲームは宿題が終わってからやる
  • ノート1ページの自主学習が終わったらゲーム10分
  • 通信教育、ドリルが終わったらゲーム10分
  • 最大1日一人ゲームは30分
  • ゲーム40分以上の学習をしたら、明日に持ち越しOK
ゲームをしても良い代わりに、しっかりと宿題と家庭学習をすることを条件に出したら、子どもたちもすんなりと受け入れてくれたのです。今では「今日はゲームしたいから自主勉強する」と、自主的にノートを開けるようになりました。

自主学習をたくさんすればそれだけゲームの時間が伸びます。さらに自主学習が定着するようになってから、親も子どもたちの得意、不得意な勉強が見えてきたのも良い効果だと思っています。

ゲームもルールと使い方次第

我が家でゲームを解禁したのは、周りのお友達と比べると遅めです。

さらに、ゲームがないから友達と遊べないかといえばそんなこともなく、友達の家でゲームを一緒にやっていたり、外でみんなと遊んでいたりと、「ゲーム機があったらうれしいけれども、なくてもそれほど不便はない」という感じでした。

そして、ゲームをしないからと「勉強時間が増えるか」といえばそんなことはなく、ゲームこそやらないものの、テレビを見たり漫画を読んだりする時間が増えるだけで学習時間は変わりません。ルールを決めてゲームを解禁にした今の方がずっと学習時間が増えています。

ただし、今までルールが無かったのに急にルール決めをしてもうまくはいきません。できれば何かのきっかけ、例えば「新しくゲーム機を与えるとき」「夏休みや新学期」などのタイミングでルールを決めてみるよよいかもしれません。

ただし、親ばかりの希望を押し付けてもルールはうまくいないため、「ルールは無理がないように」「1日のゲーム時間の上限を決めておく」などの最低限を決めて、あとは子どもとどうするかを一緒に考えてみてくださいね。ゲームで遊ぶ時間をご褒美に学習意欲をUPさせる方法は、低学年ほどうまくいくはずです。

■ゲームを解禁にして分かったこと

  • 完全にゲームを禁止しても学習時間は増えない
  • ゲームで遊ぶ時間をご褒美にしたら学習習慣が増えた

まとめ

ゲームもルールと使い方次第で学習意欲をUPさせるアイテムになります。現にタブレット教材にも、ご褒美として学習が終わったらゲームができるようになっているくらいです。

我が家では自宅学習が終わってからゲームという流れができているため、子どもたちもゲームをする前に必ずノートを開けるようになりました。もちろん、「今日はゲームしないから勉強しない」ということもあります。それでも自分で決めたことなので、無理に「勉強しなさい」とは言いません。

もし、これからゲームを解禁にしようかどうか悩んでいるという人がいれば、学習意欲がUPするようなルールを親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。

ちなみにうちの息子はタブレットタイプの通信教育『スマイルゼミ』に取り組んでいますが、ゲーム好きの彼とは相性が良かったのか、楽しみながら取り組んでいますね。
【参考】スマイルゼミで全教科の平均が85点を越えました【受講2ヶ月目の成績の変化】