文章題が苦手な子の原因と3つの解決法

文章題

先日、我が家の次男(小学3年生)が算数のテストを持ち帰ってきました。結果、惨敗…。思っていたよりもテストの点数は低く親もがっかり。毎日自主学習で算数を頑張っていたのに、思うように成果が出せなかったのです。

よくよくテストを見直すと、計算はともかく文章問題がボロボロ。普段の自宅学習を見ていても、「問題をきちんと読んでいないな」と言う場面が多くあります。そう、文章問題が苦手なのです。

文章がきちんと読めていないということは、算数だけでなくどの教科のテストでもつまずいてしまいます。我が家と同じように、文章問題が苦手という子も少なくはありません。

そこで今回は、文章問題が苦手な子の原因と3つの解決法を紹介します。

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文章問題が苦手な3つの原因

頭を抱える男の子

算数の計算や国語の漢字はできるのに、文章問題になると全くダメ…。なんてことがありませんか。国語の問題は文章を読めばその中に答えがあるにもかかわらず、なぜか理解できない。

親から見ると「なんで分からないの?」と問いたくなりますよね。まずはなぜ文章問題が苦手なのか、その理由を考えてみましょう。

1.文章を読む力がない

文章問題が苦手な子は、文章を読むこと自体が苦手と言う子も少なくはありません。読むことが苦手なので、読書などもほとんどしないはずです。

さらに、音読をしてもすぐに詰まったり、読み飛ばしたり、自分が読みやすいように語尾を変えたりすることもあります。文章を読む力がないと何を問われているか分からず、答えることができない、あるいは間違った答えを書いてしまうのです。

2.場面をイメージすることができない

2つ目は、場面をイメージすることができないということです。文章を読んでも頭の中でイメージができなければ、問題を解くことは難しくなります。

例えば算数の問題などは図に書くと分かりやすくなるものの、その図が描けない子は頭の中でイメージができていない可能性が高くなるのです。算数だけでなく、国語でも物語を読んでイメージができるかどうかは大切です。

3.問われている内容を理解する力がない

文章は読めても、問われている内容が理解できなくては問題を解くことはできません。我が家の息子も文章を読んだ後に「これ、どういう意味?」「分からない」と言うことが良くあります。

例えば算数の問題で「どれだけ多いでしょうか」「その差は何円ですか」という問題があるとします。どちらも引き算を使う文章問題ですが、問われ方が異なると理解できなくなるのです。

文章問題の苦手を得意に変える3つの解決法

ステップ

では、苦手な文章問題を克服するにはどうすればよいのでしょうか。

1.声に出して文章を読んでみる

文章問題が苦手な子の中には、きちんと問題文を読めていない子も多くいます。読んだつもりでいても、読み飛ばしたり、間違った読み方をしていては正しい答えを出すことができません。

そこで、家で学習をするときは文章を声に出して読むようにしましょう。できれば親も横で正しく読めているか確認してあげてください。低学年であれば、先に親が文章問題を読んでから子どもに音読をしてもらうのもおすすめです。

声に出すことで、親も子どもの読み間違いなどに気が付きやすくなります。

2.文章に出てくる意味を理解させよう

文章が読めても、文章の中に出てくる単語の意味が分からないと言うことがあるはずです。分からない言葉が出てくるとそれだけで難しいと感じ、問題を解くことをあきらめてしまう子もいます。

さらに言葉が分からないと、まったく違う問題と解釈してしまうこともあるのです。そこで、分からない単語が出てきたら言葉の意味を調べるようにしましょう。曖昧な言葉が文章中見つけたら辞書で調べ、その言葉の横に意味を書かきます。

そして完全に文章問題の意味を理解してから解くようにしてみてください。

3.絵や図でイメージ化をする

文章問題が苦手な子は場面をイメージ化することが苦手です。そこで、文章問題を絵や図に書いて分かりやすくしてみましょう。イメージが掴めず子ども自ら絵や図にすることが難しい場合は、親が代わりに描いてもOK。

さらに、短い文章問題と絵をつなげる練習をするのもおすすめです。慣れてきたら子ども自身に絵や図を描かせてみてください。キーワードとなる単語の絵を描けていればイメージがつかめています。

もし描けなければ親が何を描くか教えてあげましょう。算数であれば「絵」「式」「答え」の3セットで考えるようにすることを繰り返して、イメージを掴む練習をしてみてください。

繰り返しで文章問題の苦手を克服しよう

勉強する親子

我が家の小学3年生の息子は算数が苦手です。中でも文章問題は大の苦手。見ていると、「きちんと文章を読んでいない」「何を問われているか理解できていない」「文章をイメージできていない」のが良く分かるのです。

そこで、まずは文章問題を解くときはきちんと声に出して読むように伝えました。「声に出して読みたくない」など、スムーズに読んでくれないときは親が読むようにしています。

さらに、算数であればどの計算式を使うと良いかを考えさせています。計算式が合っていてもなぜその式を使ったのかを答えさせるのです。きちんと文章を理解できていれば答えられますが、適当に言った場合は「なぜその式になるのか」がきちんと説明できません。

説明できなければ、分かりやすいように絵や図にする。ワードとなる部分に線を引くなどしてもう一度も見直してもらいます。

すぐに苦手な文章問題が克服できるわけではありませんが、気長に繰り返すことで文章問題=難しいという概念を少しでも取り省くことができるはずです。

まとめ

鉛筆を持つ女の子

計算や漢字は得意でも、文章問題となると「難しい」と感じる子も少なくはありません。まずは、文章を正しく読む習慣をつけることから始めてみてください。文章を黙読するのではなく、声に出して読む。分からない単語は調べて意味を理解する。

イメージがつかめるように図や絵を描いてみる。この3つを繰り返し練習します。慣れてくると頭の中でイメージがつかめるようになり、スムーズに問題を解くことができるはずです。実践してすぐに身に付くというわけではないので、長い目で取り組みを見守ってあげてくださいね。