算数検定は役に立つ?効果のあった勉強方法と7級を受験した感想

算数検定7級

小学生で受けられる検定はいくつかあります。中でも漢字検定、英検は受験する子も多くもっともポピュラーな検定ともいえるのではないでしょうか。我が家の息子も毎年漢字検定はチャレンジしています。そして「算数検定にチャレンジする」と言い出した長男。

漢字検定や英検よりも受験する子は少ないものの、小学生でも受験できる検定です。なによりも本人が「受けてみたい」と思っているのであればチャレンジしてみる価値はあります。

そこで今回は、実際に小学5年生の息子が算数検定7級を受験してみた感想と、勉強方法、算数検定は役に立つのかを紹介します。算数検定を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

算数検定は未就学児から受験可能

計算する男の子

算数・数学検定は日本での年間志願者数は35万人を超え、国外でもフィリピンやカンボジア、インドネシアなどで実施されている検定です。

未就学児でも受験ができる「かず・かたち検定」、小学生の算数レベルを対象とした「算数検定(11級から6級)」、中学以上の「数学検定(5級から1級)」に分けられていますが、年齢や学年に関わらずどの級から受けてもかまいません。また算数検定の合格は問題数の70%以上となっています。

受験は個人検定(年3回)と団体検定、提携会場受験の3つがあるので、詳しくは算数検定のホームページで確認してください。
参考サイト数学検定・算数検定

実践した算数検定7級の3つの勉強方法

算数検定のテキスト

我が家の息子(小学5年生)が、算数検定を受けたのは2月です。本格的に検定対策を始めたのは冬休みが明けてからでした。そこで実際に我が家で実際に行い、効果のあった勉強方法を紹介します。

1.過去問題でパターンを知る

まずどんな検定でも問題のパターンを知ることが大切です。そこで過去問でどんな問題が出題されるのかを確認してください。日本数学検定協会のホームページからもサンプル問題としてダウンロードすることもできるものの、我が家では必ず検定の過去問題集を買うようにしています。

多くの過去問題を解くことで、出題のパターンを知ることができるからです。過去問題を解いて算数のどこが苦手なのか、どんなところで躓くのかを見極めてから検定対策をおこなってみてください。

2.検定対策用の問題集で効率よく学習する

算数検定は、その学年で習う算数45%と一つ前の学年で習う算数45%、特有問題が10%で出題されます。(ただし、11級・小学1年生程度のみ1年生の算数90%と特有問題10%)特に予想がしにくいのが特殊問題。毎回出題傾向も異なります。

そこで効率よく検定対策をするために、検定用の問題集を用意しました。7級であれば4年・5年で習った全ての算数を一からやるのは大変です。専用の問題集で対策をすることで、効率よく学習することができます。

3:基礎問題(約15問)は満点を狙うつもりで基礎固めをしっかりとする

漢字検定などは1問2点や1点と点数が決まっていますが、数学検定には点数がありません。7級だと全部で30問。そのうち70点以上なので、21問以上正解で合格です。

計算問題であっても文章問題であっても、全部で21問以上が正解になれば良いのです。そこで、得意な部分は確実に〇になるようにしっかり学習することが大切になります。出題傾向として、計算や算数の基礎となる部分(約15問程度)は確実に取りたい問題です。

ここでミスをすると合格が遠のく恐れもあるため、できるだけパーフェクトを狙うつもりで固めておくようにしましょう。

算数検定を受けてみた感想と試験の結果

シャープペン

算数検定の対策を始めたのは受験日の約1か月前からでした。受験日は2月の中旬だったので、5年生で習う算数はほぼ終わりに近づいた時期です。

算数は暗記ではなく習ったことの応用と計算なので、「1か月もあれば何とかなるかな」と思っていのですが、正直もう少し早くから対策をしておくべきだったと少し後悔。と言うのも、最後はかなり詰め込んだ学習になってしまったからです。

中でも苦戦したのが、最後に出題される算数検定特有の問題でした。その都度問題の傾向が変わるため、どんな問題が出るのかが予測ができないのです。大人が見ても頭をひねらないと分からないものも多く、数をこなすというよりは半分得意なジャンルの問題が出るかどうか、問題を読んでひらめくかどうかの「運」もあるように感じます。

今回は1か月と限られた時間での検定対策だったので、前半に出題される基本を落とさないように重点的に繰り返し学習をし、特有問題は過去問題で雰囲気を掴む程度でした。

算数検定が終わった後、子どもにできたかどうかを尋ねると「頑張ったけど分からないところもあった。」という言葉に、「合格は50%だな」と思ったのです。

結果が分かるのは1か月後。実は算数検定は受験後3週間からWebで合否を確認することができます。その時に必要になるのが受験票に記載されている「ID・パスワード・申込時に登録した電話番号」ですが、息子は近所の個人塾で受験したため、受験票は塾で一括管理。

郵送で結果が届くのを待ちました。結果はなんとか合格!

1か月と短い期間で合格できたので、本人も頑張ったと思います。

算数検定が合格

そして気になる「算数検定は何かの役に立つのか」ですが、取得した級によっては受験で優遇されることがあります。日本数学検定協会のホームページで、どこの学校が優遇されるか一覧で確認することができるので確認してみてください。

我が家では中学受験は考えていないので、今のとこと算数検定が何かの役に立つことはないものの、受験して「無駄だった」とは思っていません。「1か月苦手な算数に向き合うことができた」「合格したことで次のステップを目指す自信につながった」という2点は大きな成果だと感じています。

まとめ

算数検定はそれほど難しい検定ではありません。上の級を受けるのであれば別ですが、今の学年と同じレベルの級で、基礎ができていれば猛勉強をしなくても合格を狙えます。ただし、テスト対策はやはり必要です。

まずは過去問題を解いて、「どんな問題が出題されるのか」「どんな問題につまずくのか」を確認しましょう。

1回過去問を解いただけでは分かりにくいこともあるため、何度か別の過去問題を解いて子どもの苦手を見極めます。そこが分かれば、後は問題集で苦手な部分をしっかり学習してください。検定を受けることで、子どもの自信にもつながるはずです。