子どもが小学生になると、毎日何かしらの宿題を持ち帰るようになります。低学年だと勉強のやり方がまだ分からない子も多くいるため、親が宿題や学習に付き合う家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、学年が上がるにつれて自分でできるようになり、親が付きっきりで勉強を教えることは少なくなるはずです。我が家では現在5年生の長男はほぼ一人で学習をこなすものの、2年生の次男はまだ「分からない」「教えて」と言うことも多く、一緒に勉強をしています。
そしてふと「子どもの学習に親はいつまで関わるのだろうか」と思うことがあるのです。私と同じように思っている親御さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、小学生の家庭学習で親がいつまで見るべきか、学年ごとのサポート方法を紹介します。
学年によってサポート方法が異なる
家庭学習のサポートは、1年生から6年生まで同じではありません。学年ごとにサポートも異なるのです。そこでまずは、学年ごとのサポート方法を確認してみてください。
1.低学年ではしっかり学習をサポート
1年生は始めての勉強に、どのように学習を進めて良いかまだ分かりません。授業も宿題も簡単だから、親がサポートしなくても大丈夫と思っていたら大間違いです。1年生でしっかりと親がサポートして、家庭学習の基礎作りをしておきます。
1年生では勉強のできる子、できない子の差はそれほど大きくありません。しかし2年生からは少しずつ勉強も難しくなるため、算数や国語で躓く子も少しずつ出てきます。親がサポートしながら学習基盤をつけておきましょう。
2.中学年では見守りサポート
低学年でしっかりと学習基盤ができていれば、中学年から少しずつ見守りサポートに変えていきます。苦手な科目はまだ親がサポートしても、自分でできる学習は子どもに任せるようにしてみてください。
中学年になれば、ドリルの答え合わせも自分で少しずつするように声掛けします。もちろん子どもが質問してきたり、分からない問題を聞いてきたときは一緒に考えてあげてくださいね。
3.高学年ではスケジュールをサポート
高学年になれば親が勉強を見ることを嫌がる子も多くなります。あまり口うるさく言えば反抗的な態度を取られることもあるはずです。そこで、高学年では家庭学習は子どもにある程度任せて、親は別の部分でのサポートに重点を置いてみてください。
例えば学習のスケジュール管理はまだ小学生ではうまくできないものです。どのように家庭学習を進めるのか、今何に躓いているのか、どんな教材を用意したらよいかなどは親子で考えましょう。親も子供の得意と苦手、学習方法などは把握しておくことでサポートもしやすくなるのです。
親が子どもの勉強を見るときの3つの注意点
小学生の間は家庭学習で親のサポートは必要不可欠です。とは言え、親が子どもの勉強を手取り足取り教えれば良いというわけではありません。そこで、親が子どもの勉強を見るときの注意点を見てみましょう。
1.答えを教えるのではなくヒントを与える
子どもの勉強を見るとき、ついつい答えをすぐに言ってしまうなんてことありませんか。忙しいとなおさらですよね。しかし、親から聞いた答えをそのまま書いても子どもは、「どうしてそうなるのか」を理解できないまま答えだけが合っていることになるのです。
そこで、答えを教えるのではなくまずはヒントを与えてあげましょう。さらに算数などはヒントを与えて導いた式や答えに対して、「どうしてそうしたのか」を子どもに聞いてみてください。国語であれば辞書で調べるようにします。
ヒントを与えることで、子どもが自分で考えて答えを導こうとするはずです。
2.間違いを指摘しない
宿題のプリントやドリルで間違いがあると指摘したくなります。毎回ピンポイントで「ここ間違っているよ」と言うと、子どもは見直すことを辞めてしまいます。
親が間違いに気が付いても指摘せずに、「もう一度間違いがないか見直しをしてみようか」と声をかけてみてください。そこで本人が間違えに気が付けばお直しさせましょう。
しかし、ときに間違いに気が付かないこともあるはずです。そんな時は何も言わずに宿題を提出させます。親が間違いに気が付かせるのではなく、子ども自身で間違いに気が付くことが大切です。
3.焦らない
学力や理解度は子どもによっても異なります。周りのお友達がみんな出来ているからと、焦って能力以上の勉強をさせても意味がありません。学習に躓きがあれば戻って復習をしてください。
無理に学習を進めるよりも、小学生の間は基礎を固める方が重要です。3年生でも低学年の学習が分かっていなければ戻って理解するまで繰り返してみてください。
小学生の間は親の近くで勉強させよう
学年によって親の学習サポートも変わってきます。仕事や家事が忙しくて、なかなか子どもの勉強を見る時間が取れないということもあるかもしれません。そこで小学生の間はリビングなど、親の近くで勉強するのがおすすめです。
分からないときにすぐに質問できる、親も家事をしながら子ども学習を見られる利点があります。横について学習をみっちり見なくても、子どもがどんな問題に躓いているのか確認することもできるのです。
まとめ
低学年であればまだしも、学年が上がるにつれてだんだん親も子どもの勉強を見る時間も減ってきます。高学年ではほとんどの子が自主的に宿題はするはずです。そのため、「家での学習はノータッチ」という家庭も増えてきます。
しかし子どもが自分で勉強をしているからと言って、学習の躓きが無いわけではありません。勉強をしっかり見る必要は年々少なくなってくるものの、学習スケジュールや進め方は親のサポートは必要です。中には勉強はしっかりしてほしいけれども、忙しくて学習サポートができないということもあるかもしれません。
そんな時は上手に塾や通信教育を活用するのも一つの方法です。我が家ではタブレット型通信教育『スマイルゼミ』を使って、親も子供も負担にならない程度のサポートをしています。
【参考】スマイルゼミでのテストの成績の変化はコチラ
小学生の間は学習に親のサポートが必要ですが、子どもも親も無理のない範囲でおこなうように進めてみてくださいね。