毎日の子どもの宿題や自宅学習に頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか。我が家でも毎日、「宿題しなさい」「自主学習は終わったの?」と子どもたちに言わない日はありません。
できれば自ら進んで学習はして欲しいと思っても、なかなか親の思うようにはいかないものです。
中には子どものやる気を出させるために、ご褒美を用意しているという家庭もあるはず。実は我が家でも自宅学習が終わった後のお楽しみを用意しています。学習量によってゲームで遊べる時間を決めたのですが、これには効果てきめん。進んで自主学習をするようになりました。
しかし、うまく使えば子どものやる気を伸ばすことができるご褒美も、使い方を間違えるとダメなご褒美になってしまうのです。
そこで今回は、小学生の勉強でご褒美を与えるメリット・デメリット、さらに上手な使い方や注意点について紹介します。
勉強でご褒美をあげるメリット・デメリット
勉強でご褒美を与えることは賛否両論あり、どうしたらよいのか悩む親御さんも少なくはありません。まずは、勉強でご褒美をあげるメリット・デメリットを確認してみてください。
ご褒美のメリット
- 子どものモチベーションを上げる
- 達成感を得やすい
- 進んで学習をしてくれる
親もガミガミと子どもに「勉強をやりなさい」と言いたくありませんよね。そんなとき、ご褒美は子どものやる気を引き出して進んで学習をしてくれる効果があるのです。
しかし、勉強でのご褒美はメリットだけではありません。きちんとデメリットも知っておくことが大切です。
ご褒美のデメリット
- ご褒美目当てで学習をするようになる
- ご褒美がないと勉強をしない
- だんだん高価な物をねだるようになる
さらに学年が上がると子どもも知恵がついてくるため、高価な物をねだってくることもあるかもしれません。きちんと親が管理しなければ、子どもの言いなりになってしまうこともあるのです。
ご褒美の上手な3つの使い方
勉強をご褒美制にすることは悪いことではありません。しかし、与え方や使いたかを間違ってしまうと親子関係が崩れてしまう、勉強をしなくなるなどの弊害も出てくるのです。そこで、ご褒美の上手な使い方を確認してみてください。
1.何かを買い与えるご褒美よりもお楽しみを作る
子どもから「〇〇くんは、今度テストで100点取ったらゲーム買ってもらうんだって」という言葉を聞いたことがありませんか?
勉強のご褒美にゲームを買い与える家庭もあったり、中にはテストの点が良ければお小遣いをもらえるという子もいます。
しかしご褒美に物を買い与えるとだんだんと高価なものを欲しがり、貰えないと勉強をしないようになります。そこで何かを買い与えるのではなく、お楽しみを作るようにしてみてください。
学習が終わったらおやつをプラスしてもらえる、ゲームができるなどです。我が家では自主学習ノート半ページやるごとに10分のゲーム時間と交換しています。1日30分までですが、ダラダラとゲームをすることもなく勉強が終わってからとメリハリがつけることがでるのでおすすめです。
2.ご褒美は目標に応じて使い分ける
ご褒美は目標に応じて使い分けましょう。大きな目標を達成したときと、小さな目標を達成したときでご褒美を変えます。
例えば資格や検定など大きな目標にむかって勉強しているときはいつもよりちょっと奮発してもかまいません。子どもが欲しい何かを買い与えて、モチベーションを上げるのも方法です。
反対に「今日の学習が終わったら」「明日のテストで80点取る」など小さい目標の場合は、おやつを食べる、友達と遊ぶ、いつもよりも30分多くゲームができるなど、ちょっとしたご褒美の方がその瞬間のやる気を引き出せます。
3.ご褒美をチラつかせない
誰でもご褒美があればやる気は上がるものです。そのため、ついつい「勉強したら〇〇あげるよ」「今度のテストで100点取ったら〇〇買ってあげるから」と、子どもにご褒美をチラつかせていませんか?
学習にご褒美を与えるのは即効性があり、子どももやる気がUPします。しかし、学習=ご褒美が当たり前になってくると、「もっとたくさん欲しい」とか「何かくれないと勉強しない」と言い出す可能性も高くなるのです。
そうなると、本来勉強が目的だったのがお金や物を貰うことが目的になってしまいます。ご褒美はあくまで手段であって、目的ではありません。
ご褒美は上手に使ってモチベーションを上げよう
勉強に対するご褒美は賛否両論ありまが、決してダメなことではありません。実際に塾でも出席や学習に応じて月の終わりにご褒美がもらえたり、スタンプを集めて文房具と交換したりというのもありますよね。
さらに通信教育でも学習をしたらゲームができたり、テストを出して点数を集めてプレゼントと交換できるシステムもあるくらいです。ご褒美は上手に使うと学習のモチベーションが上がります。
ただし何でもかんでもご褒美制にする、高価なものを買い与えるのはご褒美目当てで学習をするようになるので注意してください。
まとめ
子どもの学習意欲を上げるためにご褒美制にしているという家庭も少なくはありません。我が家でも自宅学習は量に応じて勉強後にゲームができるようにしています。
【参考記事】ゲームは悪影響ばかりではない@小学生の学習意欲アップにつながる効果あり
物を買い与えることはありませんが、他にも検定試験で合格したら子どものリクエストの場所に遊びに行く、外食場所を決められるというお楽しみを用意したりしています。何もない時よりも、小さなご褒美を用意するだけで子どもたちは「よし!やるぞ」となるものです。
もし、子どもの宿題がなかなか終わらない、勉強をやらない、テストの点数が上がらないというときは、子どもが頑張れるお楽しみを用意してみてください。ただし、ご褒美にはデメリットもあるので、メリット・デメリットをしっかりと確認したうえで使うようにすることが大切です。