子どもが小学生になると、勉強を意識する親御さんも多いと思います。「受験は考えていないけれども授業についていけるようにはしておきたい」「勉強好きなので先の学年のものもやらせたい」「算数が苦手なので戻って基礎から復習させたい」と、いろいろな理由から通信教育や塾などを検討するはずです。
中でも通信教育は塾よりも安く、自分のペースで勉強ができると根強い人気があります。今では通信教育の数もかなりあるため、どれにしようか悩むものです。
そこで今回は数ある通信教育の中から「無学年生通信教育」についてご紹介いたします。
無学年生通信教育とは
『スマイルゼミ』のような一般的な通信教育は入会時に現在の学年を指定して受講するので、今の学年よりも上や下の学年の学習をすることはできません。毎月その学年の教科書に合った単元のドリルが手元に届きます。
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それに対して無学年生通信教育は、今の学年に関係なく全ての学年の単元が勉強できる教材です。例えば、小学1年生~中学3年生対象の教材の場合、小学3年生であっても小学1年生~中学3年生までのすべての教科・単元の勉強をすることができます。
学校の授業ペースに合わせることなく、自分の学力に合った学習できるのが特徴です。
■無学年生通信教育の特徴
- 学年に関係なく学習できる
- 毎月の配信ではない
- 多くがタブレットやパソコンで学習
無学年生通信教育のメリット・デメリット
では、無学年生通信教育にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
- 学年をさかのぼった復習ができる
- 苦手な単元の基本から学習できる
- 理解度の確認ができる
- 得意分野を伸ばすことができる
漢字検定を受けるために先取りで漢字を学習したかったのですが、できないため、仕方なく市販の漢字ドリルを購入して学習しました。算数や漢字の検定を受けるので先取りしたい、得意の分野は先取りしたいけれども、苦手な部分は戻って繰り返し学習したいという方には無学年生通信教育がおすすめです。
デメリット
- 先取り学習で学校の授業への興味が失われる
- 学校と学習方法が違うこともある
- 分からないことも自分で何とかしなければならない
すでに自分が知っていることを授業でやるので面白みはありません。また、理解した方法と授業で教えてもらったやり方が異なることもあります。その場合、覚えたことをもう一度覚えなおさなければならないということもあるのです。
無学年生を取り入れている通信教育
今ではたくさんの通信教育があります。その中で、無学年生を取り入れている通信教育をご紹介します。
スタディサプリ(小学講座+中学講座)
- 対象:小学4年生から中学3年生
- 教材:PC、タブレット
- 受講料:1か月980円
- 教科:国語・数学(算数)・理科・社会・英語
タブレットやパソコンは自宅にあるものを使うため、新たに専用タブレットなどを購入する必要もありません。さらに、月980円とかなりリーズナブルな値段も魅力的です。
ワオスタディー
- 対象:小学4年生から高校3年生
- 教材:iPadと専用デジタルペン
- 受講料:1か月1教科3,990円(小学生)※
- 教科:国語・算数・英語
ワオスタディーは、iPadと専用デジタルペン、プリントを使って学習します。紙のドリルに字を書くとiPadに文字が転送され、ドリルが終われば担当の先生にドリルを提出。
翌日には採点が返ってくるので、時間を置くことなく間違った問題を直すことができるのが最大の特徴です。
RISU
- 対象:小学1年生から小学6年生
- 教材:専用タブレット
- 受講料:1か月2,480円~※
- 教科:算数
RISUは算数に特化した教材です。専用タブレットを使って学習しますが、なんとタブレット代金もかかりません。
受講料は基本が2480円ですが、他の通信教育と違って通常よりも学習が進んだ時はその分追加料金がかかるシステムになっています。算数が苦手なので集中的にやらせたい、という人にはおすすめの教材です。
すらら(小中コース)
- 対象:小学1年生から中学3年生
- 教材:PC、タブレット
- 受講料:1か月8,000円※
- 教科:国語・算数・英語
すららは動画を見て学習する、問題を解く、ゲーム型で楽しく学ぶの3つを組み合わせた学習です。対話型学習で、子どもたちも飽きずに学習ができるのも特徴となっています。また、電話サポートがあるのもうれしいサービスです。
まとめ
一般的な通信教育は今の学年にそった教材で学習を進めますが、無学年生通信教育では学年に関係なく学習を進めることができます。家にいながら復習や進んだ授業を受けることもできるのです。
今回ご紹介したもの以外にも、無学年式を取り入れている通信教育はまだまだたくさんあります。子どもの学習ペースに合わせて選んでみてくださいね。