子どもが小学生になると気になるのが学力ですよね。塾までは必要がなくても、通信教育は受講しても続くかどうかも分からない、でも学校の授業についていけないのは困るからと、「とりあえず市販の問題集を購入して勉強させよう」と考える親御さんも少なくはないはずです。
しかし、いざ問題集を購入したものの「ドリルをやらない」「続かない」なんてことありませんか?もしかすると問題集選びが間違っているかもしれません。
そこで今回は、小学生の問題集選びで失敗しないための5つのポイントを紹介します。市販のドリルを購入する前にチェックしてみてください。
「とりあえず」で問題集を選ぶと失敗する
書店に行くと、小学生の参考書コーナーにはたくさんの問題集が並んでいます。あまりの多さにどれを買えばよいか迷うほどです。
中には「おすすめコーナーにあるから」「今話題のドリルだから」と言う理由で問題集を選ぶ人もいるかもしれません。
しかし問題集は学習目的をきちんと決めずに購入すると失敗してしまいます。「とりあえず算数が苦手だし算数の問題集」と子どもにやらせても、分厚い問題集に子どももうんざり…。
初めは頑張って勉強しても最後まで終わらないなんてことも珍しくありません。さらに、分かっている問題まで解かなくてはならないのは時間の無駄ですよね。
実は我が家でも以前「とりあえず」で問題集を選んで失敗しました。夏休みに「とりあえず夏休み用のドリルをやらせよう」と、全教科が入った問題集を購入。しかし、学校から持ち帰る夏休みの宿題にも同じようなドリルがあったため、子どもは2つもドリルをやることになります。
結局、買った問題集は最後まで終わらないまま夏休みだけが終わってしまいました。
問題集選びで失敗しないための5つのポイント
では、問題集選びはどのように選べば良いのでしょうか。次に紹介する失敗しないための5つのポイントを確認してみてください。
1.子どものレベルと学習目的を決める
まずは、問題集を購入する前に子どものレベルと学習目的を決めておくことが大切です。レベル以上の学習をさせようと思っても、難しすぎて途中で挫折してしまいます。反対にある程度のレベルがあるのに簡単な問題集をさせても手ごたえがなく、物足りなく感じてしまうはず。
子どものレベルを見極めて、少しだけ上の問題集を選ぶのがポイントです。また学習の目的によっても選ぶドリルが変わるため、「テストの点数を上げたい」「躓きをなくしたい」「中学受験をする」など、問題集をどのように活用したいか明確にしておくことも大切です。
2.話題性やタイトルだけで選ばない
書店の参考書コーナーにはお店のお勧めや、話題性の高い問題集が面出しされています。ついつい表に出されているものは「良いもの」と思ってしまいがちですが、必ずしも子どもに合う問題集とは限りません。
また「〇日で克服」「必ず上がる」などのタイトルが付いたものを選びたくなるかもしれませんが、子どものレベルや学習目的に合っていなければ問題集も無駄になってしまいます。購入前に必ず中身を確認するようにしましょう。
3.見やすさと使いやすさを確認する
問題集が続くかどうかは見やすさや使いやすさも左右します。大きさや問題の間隔、イラストや色遣いなどです。子どもの好みによるものの、あまり問題がぎっちりと詰まっているものは開けた時にやる気が無くなってしまいます。
低学年だと問題集も大きく、カラーでイラストが入ったものなどがおすすめです。
4.解答が分かりやすくかかれているか
問題だけでなく解答も確認します。ただ答えが書かれているものではなく、きちんと「なぜそうなるのか」を解説しているものがおすすめです。特に学年が上がると、自分で丸付けまでしてお直しをします。
解説がついていないと答えを見ても分からないため、「分からないからやらない」ということに…。特に算数や国語は、解答が分かりやすいかもきちんと見てから購入を決めてください。
5.子どもと一緒に問題集を選ぶ
問題集は親だけで選ばずに子どもと一緒に選ぶようにします。親から渡されたものではなく、自分で選んだものの方が続けて学習ができるからです。とは言え、書店に行って「どれにする?」と選ばせても子どもも迷います。
表紙を見てキャラクターが付いたものや、目の前のドリルを見て「これ」と言うかもしれません。そこで事前に数種類の問題集に絞っておいて、最終決定を子どもに決めさせてみてください。
タイプ別の問題集の選び方とおすすめの問題集
問題集は子どもレベルや目的によっても選び方が変わります。そこで続いて紹介するタイプ別問題集の選び方を参考にしてみてください。
1.学校のテスト対策は教科書に沿った問題集
学校のテスト対策をしたい、授業の内容をきちんと理解させたいと言ときは、教科書に沿った『教科書ワーク』(文理)や『教科書ぴったりテスト』(啓林館)がおすすめです。
1年生から6年生までの全教科を対応。教科書準拠テキストなので、学校での授業を理解できているかの確認、テスト対策にもおすすめの1冊です。
2.躓きを克服するなら単元ごとの薄めの問題集
苦手な単元だけを集中してやりたい、漢字だけを先取りしたいなどの場合は、単元ごとの薄めの問題集がおすすめです。
『くもんの小学ドリルシリーズ』(くもん)、『ドリルの王様シリーズ』(啓林館)などは細かく単元ごとの問題集なので、苦手な部分だけを選ぶことができます。1ページ10分程度で終わるため、子どもも無理なく続けることができます。
3.もう少しステップアップを目指すなら応用問題集
基礎はできているのでステップアップをしたいときは、応用問題集を選んでみてください。
『ハイクラスドリル』(受験研究社)、『Z会グレードアップ問題集』(Z会)、『ハイレべ100』(奨学社)などは、内容も問題数もボリュームがあります。1冊で1年しっかりと使える問題集です。
4.中学受験を目指すなら試験対策問題集
中学受験を目指すのであれば、『最レべ』(奨学社)、『トップクラス』(文理)、『スーパーエリート』が有名です。残念ながら6年生までの問題集が無く、1年生から3年生までしかありません。
(トップクラスのみ4年生)低学年から受験を見据えて勉強をさせたいという場合におすすめです。
まとめ
たくさんの問題集の中から、子どもに合ったものを選ぶのは至難の業です。しっかり学習をさせようと、手当たり次第に問題集を買い込んでも「続かない」「問題集がたまってしまう」なんてことになってしまいます。まずは子どものレベルと、学習目的をきちんと見極めてみてください。
さらに口コミやタイトルだけで判断するのではなく、中身を確認してから選ぶことが大切です。