子どもの小学生になると、気になるのが成績です。1年生では簡単な計算やひらがな、カタカナ、漢字の書き方などからスタートするため、それほど大きな学力差はほとんどありません。
しかし学年が上がるにつれて勉強も難しくなり、少しずつ「できる子」「できない子」と別れてくるものです。特に新しく教科が増えて授業も難しくなる3年生は要注意。ここで躓くとどんどんと格差が広がってしまいます。
できれば我が子には「できる子」でいて欲しいと親なら誰もが思いますよね。そこで今回は小学生の学力差問題とその対策のポイントを5つ厳選してお伝えします。特に学力の差が出やすい小学3年生のお持ちのお子さんはしっかりと確認してくださいね。
学力差が大きくなりやすい3年生は要注意
1、2年生と違って3年生から中学年になり、精神面でも大きく成長する時期です。今までは「自分」や「家族」に重点を置いていた子も、この頃から「友達」や「学校」に重きを置き始めるようになります。
学習面では国語と算数だけでなく、社会と理科が新しく教科に加わり、内容も基礎から応用へと進んだ勉強へと変わってくるのです。そのため、3年生で少しずつ「できる子」「できない子」の差ができはじめ、学年が上がるにつれてその差はどんどんと大きくなっていきます。
国語では漢字が約200字、算数では割り算、円・球、重さやグラフなど2年生以上に幅広く学習します。
さらに社会と理科が増えたことでテストの回数も多くなり、この頃から「授業についていけていないのでは?」と不安になる親御さんも少なくはありません。そのため、塾へ通う子も増えてくるのです。
学力差を埋めるための5つのポイント
3年生頃から少しずつ差が出てくる学力差。このままは放っておくと、勉強が難しくなるにつれてどんどんと差が開いてしまいます。そこで、少しでも学力差を埋めるために5つのポイントを確認してみましょう。
1.低学年のテストは高得点が当たり前
低学年は学習の一番基本となる部分です。特に1年生では先生も丁寧に指導してもらえます。そのため、テストではほとんどの子が高得点です。
テストで毎回高得点を取って帰ってくると、「うちの子はできる子だ」と思うかもしれませんが、低学年のテストは80点以上が当たり前。反対に70点以下の子の方が少ないくらいです。
そのため、「低学年でテストの点数が良かったからこれからも大丈夫」と思うのではなく「低学年は大丈夫だったけど、これからもっと勉強が難しくなる」という危機感を持つことも必要です。
2.学校任せにしておかない
「小学校の間は宿題をしていれば大丈夫」と考えていませんか。学校だけに任せていても学力差は埋まりません。今やっている単元であればある程度フォローをしてもらえますが、終わってしまった勉強や、苦手なところを一人ずつ対応してもらうことは難しくなります。
そこで、学校で習ったことはしっかりと家で復習することが大切です。学校だけでなく、家でもしっかりとフォローして苦手な単元を潰しておくようにしましょう。
3.底上げをしっかりとしておく
教科の中でも特に「できる子」「できない子」がはっきり分かれるのが算数です。算数は1年生から6年生までつながっているため、一度躓くとこれから先もできなくなってしまいます。そこで、底上げをしっかりとしておくことが大切です。
2年生の掛け算で躓くと3年生の割り算も苦手になります。時刻と時間が苦手だと、3年生の時間の計算ができません。そのため、低学年での算数の底上げをしっかりしてください。分からなければ戻って学習することが重要です。
4.自宅学習習慣をつけておく
低学年で家庭学習の習慣ができていれば、苦手な単元を中心に自主学習に組み込んでみてください。
しかし自宅での学習習慣がついていない場合、まずは宿題以外の勉強をする時間を作る必要があります。まずは宿題+10分から始めてみましょう。慣れてきたら少しずつ時間を延ばします。できるだけ毎日続けることがコツです。
5.目標を持った学習を心掛ける
家での勉強が定着し、自分の苦手な部分を復習する習慣ができたら学習目標を決めてみてください。例えば「次のテストで〇点取る」「割り算をばっちりにする」「社会の〇〇を覚える」などです。
目標を決めることで勉強も明確になり、しっかりと学習することができます。目標が達成出来たら、その頑張りにしっかりと親は褒めてあげてくださいね。
学年が上がるほど「できる子」「できない子」がはっきり分かれる
学年が上がるにつれて勉強は難しくなり、応用力が必要となります。低学年のうちは学力差があっても小さく、学習内容も基本となるため授業や宿題で解決できていたものが、3年生以上になると学校の勉強だけでは解決できなくなってくるのです。
家でしっかりと苦手な部分を復習していれば良いものの、何も対策を取らなければあっという間に差が広がってしまいます。さらに、中学生になると「できる子」「できない子」がもっと表面化してきます。テストの結果から順位を出す学校もあり、自分の学力を目の当たりにすることもあるのです。
「まだ小学生だから大丈夫」「中学までは勉強しなくても入れるし」「学校で何とかしてくれる」と思っていると、あっという間に周りに追い越されてしまいます。苦手な勉強を後回しにするのではなく、「今やらなければこの先困る」という気持ちで家庭学習を取り組むようにしてください。
まとめ
1年生の頃は親がついて一緒に宿題をしていたという家庭も多いのではないでしょうか。我が家もそうでした。しかし、2年生頃になると自分で宿題をするようになり、親も少しずつ楽になります。さらに学年が上がると、親が宿題を見る機会もグンと減るものです。
しかし、子どもが宿題をしていることと学習を理解していることはまた別問題。宿題をやっていても分かっていないかもしれません。持ち帰るテストやプリントの間違った部分に注目し、何が苦手なのか日ごろからチェックしておくことも大切です。
もし、忙しくて子どもの学習まで見ることができないのであれば、通信教育などを活用してみるのも方法です。参考までにお伝えすると我が家ではタブレット型通信教育の『スマイルゼミ』を活用してします。子ども一人で学習ができるのでおすすめです。
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