こどもが小学生になると、何かしらの宿題を毎日持ち帰ります。「宿題をしてから遊びに行く」というルールを設けている家庭も多く、我が家も低学年のときは遊ぶ前に宿題をすると約束していました。
しかし学年が上がるにつれて帰宅時間も遅くなり、そのペースも乱れ、今では「宿題は?」「後でやる」という掛け声が日課になっています。
子どもが宿題を後回しにしていると、ついつい「早く宿題をやりなさい」と小言を言いたくなるものです。さらに、宿題を始めたもののなかなか思うように進まない、気分が乗らないというときがありませんか?
もしかすると子どもの学習する時間帯が合っていないのかもしれません。そこで今回は、小学生の宿題はいつやるのが良いのか、学習時間の決め方について紹介します。
学習タイムは毎日同じ時間でなくても良い
学習習慣をつけるために、毎日同じ時間に机に向かってほしいと思う保護者の方も多いのではないでしょうか。しかし学年に上がるにつれて下校時間も遅くなり、習い事などで毎日同じ時間に学習できなくなります。
日照時間が短い冬だと、なおさら宿題をしていては遊ぶ時間も無くなってしまいますよね。
そんなときは、毎日同じ時間に学習をしなくても曜日ごとに学習タイムを変えてもかまいません。下校が遅い日は遊びに行って帰ってきてから宿題をする。習い事があるときは寝るまでの間に学習をするなどです。
この時、親が学習をする時間を決めてもうまくいかないため、子どもに「いつ宿題をするのか」を決めさせます。まずは1週間の学習計画を子どもに立てさせてみてください。低学年の場合は親子で一緒に考えます。
宿題は学校に行くまでに終わらせればよいので、子どもの学習がはかどる時間帯を選ぶことが大切です。
4パターンから子どもの学習時間を見極めよう
小学生の宿題や自宅学習は、必ず学校から帰ってすぐにやらなければならないというわけではありません。やらなければならない宿題は「早めに終わらせてしまう方が良い」と思うかもしれませんが、無理に親が勉強時間を決めてしまうと集中して学習ができない恐れもあるのです。
そこで学習の時間を4つに分けて、子どもがどの時間に学習をするのがベストなのかを一緒に考えてみてください。
1.夕方からはゆっくり過ごしたいなら帰宅後すぐ学習する
夕方からはテレビを見たり、ゲームをしたり自分の好きなことをしてゆっくり過ごしたいと考えているなら、帰宅後すぐに宿題をするのがおすすめです。先に学習を終わらせておくと、その後は自分の時間にたっぷりと使うことがききます。
途中で自分の時間を切りあげて学習を始める必要もありません。また、まだ学習習慣がついていない小学1年生の間は、やはり帰宅後すぐに宿題をやるのがベストです。宿題の量も多くないので、すぐに終わらせて遊びに行く時間もしっかりと確保できます。
低学年の間に「宿題をする」→「遊びに行く」というルールで、学習習慣をつけてみてください。
2.友達との約束を優先させたいときは夕方から夕食前に学習する
友達との約束を優先させたい子の場合、「遊びに行く」→「帰ってから宿題」という流れが良いでしょう。宿題をしてから遊ぶように言っても、「早く遊びたい」「約束の時間に間に合わない」「友達が迎えに来た」と子どもは学習に集中することができません。
反対に、先に勉強をさせると宿題を早く終わらすことだけ考えるようになります。それなら先に遊びに行って、帰ってきてから集中して勉強したほうが効率よく学習ができるのです。
3.すべてが終わってから学習に集中したいなら就寝前にする
夕方まで習い事がある、先に準備や食事などを終わらせたい、とい場合は夕食後から寝る前がおすすめです。寝る前の30分から1時間程度を学習時間として設定してみてください。
ダラダラと学習をすると寝る時間が遅くなるので、寝る前の学習は時間を区切って就寝時間までに終わるようにしておきましょう。我が家では宿題以外のタブレット教材(スマイルゼミ)を、寝る前の30分程度学習することがあります。
4.早寝早起きを実践しているなら早朝に学習する
早起きが得意な子は早朝に宿題や学習をしてもOK。夜とは違い、学校へ行くまでの限られた時間で集中して取り組めるメリットがあります。
また朝は1日の中で最も頭が冴えて、集中力や思考力も上がるゴールデンタイムと言われています。
以前、息子は朝学習をやっていました。と言うのも夕方にやると弟に邪魔されるため、朝30分早く起きて弟が寝ている間に勉強をやるようにしたのです。
朝は邪魔されることもなく集中でき、とてもスムーズな学習ができるのでおすすめです。
まとめ
宿題は帰宅後すぐに終わらせてほしいと思う親御さんも多いはずです。もちろん、帰宅後すぐに宿題をやって遊びに行くのが理想かもしれません。
しかし、それを無理やり子どもに押し付けても、「遊びたい」「今はやりたくない」という思いが強ければ集中して宿題をすることができないものです。
また、宿題や学習をする時間帯は子どもの生活リズムや学年によっても変わってきます。そんな時は「宿題を先にやりなさい」ではなく、「いつ宿題をやる?」と子どもに決めさせてみてください。毎日同じ時間でなくてもかまいません。
学習は同じ時間でなくても毎日続けることが大切です。