小学生の宿題や教科書を見ると、私たちの小学生の頃と違って「勉強内容も教え方も変わったな」という印象がありませんか?親の世代と今では授業の内容も随分変わり、小学生の勉強にも応用力が必要となっているのです。
しかし暗記や計算問題などはできても、応用問題となると途端に解けない子も少なくはありません。さらに受験では、基礎的な知識だけでなく原理・原則の応用力を問う問題も出題されるため、小学生のうちから応用力もつけておくことが大切です。
そこで今回は、小学生に応用力をつけさせるための5ステップの勉強方法について紹介します。
応用力をつけるには基礎が大切
応用力とは、すでに得た知識を使って新たな事柄に対応する力です。学習での応用力は、授業で習った知識を使って問題の答えを導き出すことになります。
一つだけの知識では答えが出ないこともあり、「情報の分析能力」「知識の整理」が必要になるのです。そのため、基礎がきちんと分かっていないのに応用問題に取りかからせても成果は得られません。応用問題をやる前に、まずは基礎がきちんと分かっているか確認してみてください。
基礎は「知っているかどうか」の部分になります。算数で言えば九九や公式、計算のやり方や単位など、国語で言えば漢字や文法、四字熟語などの暗記事項のことです。躓きが無いようにしっかりと基礎固めをしておくことが大切です。
応用力をつけるための5つのステップ
応用力をつけるためには演習問題をやることが必要になります。しかしいきなり難しい問題に取り組んでも、解くことができずに挫折してしまっては意味がありません。
そこで次に紹介する5つのステップを踏んで応用力をつけてみてください。
1.基礎は完璧にしておく
応用力をつけるためには基礎は完璧にしておく必要があります。まずは基本の問題がスムーズに解けるようにしておきましょう。
教科書の問題や、学校で配布されたドリルを使って苦手な部分が無いかどうかチェックします。苦手やつまずきがあれば覚えるまで何度も繰り返し学習をしてみてください。特に低学年で学習する「九九」「長さの単位」「量の単位」は躓きやすく、高学年でも必要となる部分です。
2.基礎問題よりも少し難しい問題を解いてみる
基礎が完璧にできるようになったら、少し難しい問題にチャレンジしてみます。全く解けない問題だと子どものやる気も失せてしまいます。
そのため今の子ども実力から少しだけUPさせた問題を用意して、「できる」という自信をつけさせます。ドリルを使うのであれば、基礎から応用をカバーしたものがおすすめです。
3.分からないときは答えの解き方を参考にする
基礎はきちんと理解できているのに応用が解けないというときは、答えを見て解き方を確認してみましょう。「答えを見たら学習にならないのでは?」と思うかもしれませんが、「どうしてそうなるのか」を考えることも応用力をつける方法の一つです。
解き方が分かったら、もう一度同じ問題を自分で解いてみます。自分で再度問題を解きなおすことで、頭の中で整理でき応用力をつける練習になるのです。
4.似ている問題でしっかり復習
解けなかった問題は、「答えの解き方を確認する」→「再度同じ問題を解く」で応用力をつける練習をします。しかし問題を解いたらそれで満足するのではなく、似ている問題でしっかりと復習をしましょう。
同じパターンの問題に慣れることも大切です。算数であれば数字の部分を変えたり、問題の言い回しを変えて再度解きなおしてみるのも方法です。
5.なぜその答えになったのかを問う
応用力をつけるためには、子どもに考えさせることが大切。そこで最後に、「なぜその答えになったのか」を子どもに聞いてみてください。算数であれば「どうしてその公式を使ったのか」、国語なら「なぜそう思ったのか」などです。
さらにもう一歩ステップアップさせて、算数なら「もし、違う公式を使ったらどうなっていたか」も考えます。正解・不正解の両方を確認させることで、応用力を鍛えるのです。
日常生活の中で応用力を鍛えよう
学習で応用力をつけることも大切ですが、日常生活の中で鍛えられることもあります。例えば、何か子どもに質問されたらすぐに答えるのではなく一緒に考えてみる、調べてみるなどしてみてください。
応用力を鍛えるチャンスです。自分で調べる力を付けておくことで、いざと言うときに自分で考えて解決する方法を導き出すことができます。さらに、自分の身の回りのことを子どもに管理させるのも良い方法です。
休みの過ごし方や勉強時間の調節など、どうすれば効率よくこなせるか考えさせます。低学年であれば親子で一緒に考えてみましょう。
まとめ
応用力は、すでに得た知識を使って新たな事柄に対応する力です。そのため、「うちの子は応用力がないな」と感じたら、まずは学習の基礎が完璧かどうかを確認してみてください。もしかすると今まで習った単元に躓きがあるかもしれません。
基礎が完璧になったら少しずつステップアップしてみましょう。基礎がきっちりできれば、後はその知識を組み合わせればよいのです。子どもの学習状況によって上手にドリルやテキストを使ってみてくださいね。
また親がそこまで学習を見ることができないときは、通信教育などを使う方法もあります。我が家ではタブレット型の通信教育『スマイルゼミ』を活用していますが、バランスよく基本から応用まで学習できるためおすすめ教材の一つです。
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