先日、小学3年生の次男が学校から国語辞典の申込用紙を持ち帰りました。「もうそんな学年になったのだな…。」と思うとともに、どの国語辞典にしようかと頭を悩ませています。書店に足を運んでみたものの、いろいろありすぎてさらに分からない…。結局、この日はどの国語辞典にするか決めることなく帰ってきました。
我が家と同じように、小学生の国語辞典選びに迷っている保護者の方も少なくはないはずです。さらに、国語辞典はいつから用意すればよいのかも悩みますよね。そこで今回は、小学生の国語辞典はいつから必要なのか選び方のコツを紹介します。
小学3年生の授業で国語辞典を使う授業が始まる
小学生の授業で国語辞典を使うのは3年生からで、国語の授業の中で学習します。そのため、遅くとも3年生頃までに国語辞典を用意しなければなりません。
しかし、できれば小学生に上がるまでに1冊用意しておくことをおすすめします。家庭学習や宿題などで分からない単語が出てきたり、意味を知りたいというときに調べることができるためです。低学年でまだ国語辞典の使い方が分からないときは、親子で一緒に辞書を引いてみるのも勉強になります。
最近では「辞書引き学習法」と言うのもあり、知っている単語や興味のある言葉を辞書で引いて付箋を貼る学習も人気です。「語彙力が上がる」「調べる癖がつく」「新しいことを知る喜び」などの効果があると言われていますが、小学3年生になる前でも親子で一緒に辞書を活用してみてください。
国語辞典を選ぶときの3つのポイント
国語辞典は遅くとも3年生までに、できれば小学生になったら1冊用意しておくのが理想です。
とは言え、書店にずらりと並ぶ国語辞典に何を基準に選べば良いか迷いますよね。そこで、国語辞典を選ぶときの3つのポイントを確認してみてください。
1.見やすいかどうか
国語辞典は出版社によって異なるため、できれば中身を確認してから選ぶようにしましょう。オールカラーにするか2色刷りにするのか、辞書を開けた時の見やすさはもちろんのこと、文字の大きさやフリガナ、イラストなども参考にしてみてください。
あまり小さな字で行間も詰まっていると見にくくなるため、小学生の間は文字の大きさや太さなどにも注目してみてください。
2.意味の説明がわかりやすいか
語彙の説明は小学生でも分かるように書かれていますか。親としては「小学生だけではもったいないから」と、中学・高校でも使える国語辞典を選びたいかもしれません。
しかし意味や説明が難しすぎると、せっかく買った国語辞典も使わずに置いたまま…。なんてことになってしまいます。小学生でもわかりやすい説明がされているかどうかは重要なポイントです。
3.語句の多さ
国語辞典によっても収録語数が異なります。せっかく調べても語句が載っていなければ意味がありません。子どもも調べたのに載っていなければ学習意欲が低下してしまいます。
小学校生活6年間使える目安としては3万語以上と言われているため、国語辞典も3万語以上を収録しているものを探してみてください。
おすすめの国語辞典5選
選ぶ基準を参考に、おすすめの国語辞典5選を紹介します。
1.例解学習国語辞典 第十版
- 出版社:小学館
- 収録語数:36,500語
- カラー:2色刷り、オールカラー
小学館の国語辞典は「オールカラー版」のほかに、2色刷りの「通常版」、「ドラえもんバージョン」と3種類。子どもの好みに合わせて選ぶことできます。最もポピュラーな辞書なので、迷ったらこの辞書がおすすめです。
2.三省堂例解小学国語辞典 第六版
- 出版社:三省堂
- 収録語数:35,500語
- カラー:2色刷り
さらに、辞書引き学習をするときに使う付箋を貼っても文字が隠れることがありません。豊富なイラストと総ふりがなで、1年生から使える国語辞典です。
種類は「通常版」の他に、「ワイド版(A5)」「どうぶつケース版」の3種類があります。国語辞典を毎日持ち帰るので軽い辞書を探している人におすすめです。
3.小学新国語辞典 光村の辞典
- 出版社:光村教育図書
- 収録語数:33,000語
- カラー:2色刷り
また小学生生向け重要語を選定し、色分けで表示されているのも特徴です。教科書に沿ったシンプルな辞書を使いたいという人に向いています。
4.チャレンジ小学国語辞典 第六版
- 出版社:ベネッセコーポレーション
- 収録語数:35,100語
- カラー:2色刷り・オールカラー
進研ゼミでおなじみの、ベネッセコーポレーションが発行している国語辞典です。写真やイラストも豊富にあり、楽しく辞書を使うことができるように工夫されています。
他の辞書と比べると文字の間隔も広く、意味を調べるだけでなくコラムも掲載されているため、読み物感覚で国語辞典を使うことができます。見やすさを重視したい人におすすめです。
5.新レインボー小学国語辞典 改訂第5版
- 出版社:学研
- 収録語数:37,200語
- カラー:オールカラー
監修は、「国語の神様」としてメディアでもおなじみの金田一秀穂先生。
「通常バージョン」以外にも「ミッキーバージョン」もあるので、かわいい辞書がいい、カラーで収録語数が多い辞書が良いという人におすすめの1冊です。
まとめ
今回紹介した国語辞書だけでなく、書店にはたくさんの辞書が並んでいます。中には、ネットの口コミを参考にしたという人もいるのではないでしょうか。しかし口コミだけでは分からないこともあるため、できれば実物を見てから選ぶことをおすすめします。
我が家では最終的に「小学館」と「チャレンジ」の2冊まで絞り、どっちがよいか子どもに選んでもらった結果、「小学館のドラえもんバージョン」になりました。オールカラー版も勧めてみたのですが、本人は2色刷りでもドラえもんが良いとのことです。
皆さんも書店で辞書の大きさ、中身、見やすさ、子どもの好みを考慮して、6年間使える国語辞書を選んでみてくださいね。